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2014年06月14日
「薬師寺声明の世界」が開催されました

 5月30日(金)午後1時より、深草学舎顕真館において、ヨーロッパ公演でも絶賛された薬師寺声明が披露されました。今回の声明は薬師寺で毎年三月(旧暦二月)になされる修二会(花会式)をアレンジして約45分に短縮したもので、冒頭、薬師寺執事長の加藤朝胤師より種々の解説がなされました。

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それによると、実際の花会式では薬師三尊(薬師如来・日光菩薩・月光菩薩)の前に、檀供(供物*餅)と花(造り花*梅・桃・櫻・山吹・椿・牡丹・藤・百合・杜若・菊)が供えられ、14日間にわたって十一面悔過法要が行われるとのことでした。加藤執事長は、その際に紙で造って献じる「花」の見本をお見せ下さり、「法要が終わった際には檀供か花かのいずれかを参詣者にさしあげるのですが、昔は檀供であるお餅を持って帰りたい人が多かったので、<花より檀供>という言葉ができました。これが後に変化して<花より団子>になりました」と聴衆を笑わせながら、たくみにご説明下さいました。その後、いよいよ薬師寺声明が実演されました。

 

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当日ご参集いただいた僧侶(練行衆)の面々は、大導師の村上太胤師(薬師寺副住職)、導師の松久保伽秀師、および加藤朝胤師、倍巌良明師、安田奘基師の計5名でした。いずれも龍谷大学で学ばれた方々ばかりであり、大導師の村上太胤師に至っては現在、本学の校友会長をお勤めのお方です。法要は、松久保伽秀師を導師とする朗々たる声明で始まり、5名の僧侶があい和す勇壮なもので、最後は村上太胤師を大導師とする声明で終わりました。大声量の読経が顕真館内に鳴り響く勇壮なものでしたが、これは仏に対する「訴えの声明」だからだそうです。なお、「訴え」が変化して「うったえ」→「うた」となったとのことで、声明が歌のルーツであることもあらためて実感いたしました。

 

なお、当日の入場者数は295名。半数弱が学生、残りは一般の方々でした。たくさんの方々に声明を通して「仏教とは何か」を体感していただいた貴重な一ときでした。次回は6月27日(金)午前9時より、昨年に引き続いて「本願寺声明の世界」が実演されます。多数ご来場くださいますようお願い申し上げます。

 

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【聴講した学生の感想】

・ふだん私が聴いている浄土真宗のお経とは全く異なる節で、非常に新鮮でした。とくにお経の節々に声を張り上げるものがあり、たいへん迫力がありました。

 

・前回の講義で薬師寺執事長の加藤師が「薬師寺声明は元気が出るお経です」と仰っていましたが、今回の特別講演を聴いてその意味がわかった気がします。薬師悔過のお経では、たくさんの如来の名前が出てきたのでそのことに驚くと同時に、不思議とその多くの如来に見守られているかのような気持ちになりました。僧侶の方がの声は非常に力強いだけでなく、迫力がありました。

 

・合掌やゴスペルのようにそれぞれの唱える箇所の音域が違っているものや、聞いていて心地よいテンポで読まれる部分があり、また、鐘や歩くたびにカコンカコンと高い音のでる履き物、区切りがつくたびに巻かれる紙吹雪など、非常に興味深かった。いずれ花会式などの薬師寺で行われる法要にぜひ参加してみたいと思った。